先週、スウェーデンのベクショー(Vaexjo)で量子力学の基本原理についての国際会議QTRF6 Quantum Theory: Reconsideration of Foundations – 6
に出席していました。
量子力学そのものを疑うもの、量子力学の物理以外の分野への有用性なども議論され、幅広い寛大な国際会議で、主催者のAndrei Krennikovさんのお人柄を反映しています。
そのような会議なので、結論などもないのですが、今回は「不確定性原理」と「弱値」が一つのハイライトだったと思います。特に、長谷川裕司さんとSteinbergさんの小澤の不等式の実験的検証についての講演は注目されたと思います。長谷川さんはスウェーデンの夕食時のTVニュースに登場して、皆で乾杯!その様子を見たい方は以下のサイトに(説明はもちろんスウェーデン語です)飛んで下さい。解説はKrennikovさんです。
Steinbergさんと、”weak value”より良いい方を議論しましたが、”conditioned value”かな、という線に落ち着きました。日本語にすると「条件付値」になりますが、あまり艶がありませんね。私の発表スライドは
https://akiobongo.files.wordpress.com/
2012/06/vaxjo2012.pdf
に置きました。また、そのもとになった論文も
https://akiobongo.files.wordpress.com
/2012/07/jpakoga.pdf
に置きましたので興味のある方は見て下さい。
Vaexjoの町の典型的風景を絵はがきで見せます。左はyの形をした教会で、高校生たちが水兵帽を被って卒業式をしていました。右上は大学の近くにあるお城でバンケットをしたところです。右下は街と大学の間にある湖です。
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