放送大学面接授業「量子力学入門」を
10月16日に開講しました。
量子力学の基本的な考え方について、ヤングの2重スリットの実験から
説き起こします。簡単な実験を取り入入れ、できるだけ数式にたよらず講じてみたいと思います。 特に、スピンのところが難所なので学生の意見を聞きながら進めます。
写真は私の家で撮った干渉縞。ポイントカードにパンチで穴を開けて、
そこにシャープペンシルの芯を三本ならべてセロテープで固定し、レーザーポインターで照射し壁に干渉縞を投影しました。
1日目は21名の方々が受講しました。活発な質疑応答がありイントロダクションとして上々でした。その中で出た質問について次回にお答えしようと思うものは以下の通りです。
- 静電気学にでてくる電気力線と電磁波の関係を図を見せて説明します
- 2枚の偏光板を直交させ、真っ暗にしておいて3枚目を45度の角度で中に挿入すると少し明るくなりましたね。このことに率直に驚いて頂いたので次回の偏光ベクトルの話に行き易くなりました。
- 「どちらの窓を通ったか見ると干渉縞が消える」という言い方は正しくなく「「どちらの窓を通ったか分かる実験の仕組みになっていると干渉縞が消える」が正しい、と見抜いて下さった人がいました。脱帽です。次回は、そのようなセットアップを紹介しながら、この問題を深めます。(講義ノートにあります)
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