三村先生は広島大学理論物理学研究所の初代所長として、日本の理論物理学の研究を切り開いた人です。
広島の原爆投下に遭遇し、九死に一生を得ました。それから、日夜アメリカに対して復讐を考え続けたそうですが、あるとき
「アメリカ人よりも道徳的に優位に立つこと」に切り替えたそうです。
70年経って、アメリカの大統領が追悼のため広島を訪問することを、三村先生は喜ばれていると思います。私は今のアメリカ人に謝罪を求めようとは思いません。オバマさんをはじめ彼らの多くは戦後生まれで、原爆製造と投下に何の責任もありません。
ただし、原爆投下を「戦争を早く終わらせた」という理由で正当化する教育だけは止めて欲しいと思います。いろいろな意見があることを淡々と述べてアメリカの子供たちが自分の頭で考える方向に導いて欲しいのです。そして、何時の日にか、「復讐もしないし謝罪も求めない」道徳的にわれわれと同じレベルに立って欲しいと思います。
さらにこの機会を捉えて戦争を否定する世界的機運をもう一歩進めるために、日本の首相が真珠湾を訪れて真珠湾攻撃の愚かさの反省を述べることが重要であると思います。
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