最近 出版された Sabine Hossenfelderさんの” Lost in Math: How Beauty Leads Physics Astray”が話題になっています。
最近の(素粒子系の)理論物理が数学的美に惑わされて現実を見ていないために全く成果を出していないという主張です。 巨大加速器LHCがsupersymmetryの兆候すら見出せなかったことも例に上がっています。彼女自身、素粒子理論の研究者です。
穏当な批評の一例は
https://www.math.columbia.edu/~woit/wordpress/?p=10314
現実世界の物理法則が美しくない、という可能性は論理的には十分可能であり、
歴史的にも美しくないものが採用されたことは数多くある、という指摘の方が私の脳にとって刺激的です。
もっと面白い批評がMathematical Association of Americaに載っています。
物理屋がしているのは、「計算」であり「数学」ではないので、数学に対する悪口ではないことに注意を促されています。
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