ゼミが始まったのが、昨年の7月でした。ずいぶん経ったという気もし、また記憶が新鮮で最近のことのように思い出されます。 物理学科で通常行う授業とは全く違うやり方で最新の量子力学の本質部分をお話ししたつもりです。その中ではエンタングルメントが核心部分ですが、皆さんの頭の中に、まだ未消化のまま残っている概念だと思います。実は、それが量子力学が未完成である証拠です。
理論がまずあってそれが実験で実証された一般相対論と違って、大量の実験事実を受け入れて、なんとか理解しようとしてもがきながら理論を構築してまだ途上にあリます。
皆様の質問力と細かい計算にも挑戦してやり遂げられた知力に敬意を表すと同時に感謝しています。特に、ベル測定の実際については私は今回初めて理解しました。哲学的でさえあるものをビームスプリッターなどという手のひらサイズのもので測るということは美しいというしかありません。
本当にありがとうございました。
細谷暁夫
パワポのPDF版は
ノートを一つ追加(量子力学の公理)を追加しました
コメントを残す